Man and Woman

OOPS!

18. 君デナケレバ、ダメナンダ

「白、珍しいな」
「そうかもね」
「……きれいだ」
 小さく呟いた僕の言葉に、はにかんだ笑顔を浮かべる。
 ただでさえかわいいのに、そんな表情をされたらなんでも許してしまいそうだ。
「……その顔、反則だろ」
「それを言うなら、いつも言わないこと言うのも反則」
 と、人差し指で僕の唇を押さえる。
「だって」
「なぁに?」
 吐息が感じられるほど顔を近づけて、僕を見下ろすガーネットの瞳が艶っぽく細められた。
「いなかった、から」
「まあね。寂しかった?」
「…………」
「返事」
 と、僕の唇を人差し指でちょんちょんと突ついた。
「……うん」
「もうちょっと素直だったらなぁ」
「しょーがないだろ」
 後頭部に手を伸ばして抱き寄せようとしたらスルリと逃げられて、莉音はまた身体を起こす。
「ちょこちょこと召喚されてなんとかしてたけど、足りないの。一真くんじゃないと」
 銀色の長い髪をかき上げて、色っぽい笑顔を見せる。
「ああ……ちょっとほんと、かまってやれなくて、俺のせいじゃないけど」
 國稀は夜もなぜか同じ部屋にいたがるから、何日か莉音とは抱き合うことができないでいた。
 それもあって、莉音が怒って出て行ってしまったのだった。
「ま、ね。でもちゃんと言えばわかってくれるんだね、あの人」
「そうみたいだな……」
「だから、ちょうだい?」
 するすると僕の下半身へと手を滑らせて、ジーンズのボタンを外してジッパーをゆっくりと下ろす。
「莉音……まだ、早……」
 と言ってるそばから、大きく開いたジッパーの中に指を入れて僕に触れる。
「もう、こんな熱いよ……?」
「そうなんだけど……」
 そこはもう莉音を求めて熱く昂ぶっていたし、それは自分でもわかっていた。
「あたしがいない間、我慢してたの?」
「我慢っていうか……まあ……」
 そんな余裕もなかったっていうのもあるけど。
「じゃあ、いっぱい出してね」
 と、ボクサーショーツも下ろしてその中の僕自身をあらわにして、そしてそこを口に含む。
「んんっ……」
 濡れた暖かい口の中の感覚に思わず声が出てしまう。
 ゆっくりと上下に動きながら吸い上げたかと思うと、先の部分を舌先で転がしたり。
 手と舌と、口の動きで、僕を弄ぶ。
「あ、ちょっ……それヤバい」
 深く口に含んで強めに吸われたら、ぞくぞくと肌がが粟立ち、そこに神経が集中していくような感覚。
「出していいよ?」
「いや、うーん、まだ早いだろ」
 莉音なんかまだランジェリーを身につけたままだし。
「……莉音を、気持ちよくしたい」
 上半身を起こして莉音を見下ろすと、いたずらっぽい顔で微笑んで、僕の先端を舌先でペロリと舐めてから顔を上げた。
「そうだね、あたしも気持ちよくなりたい」
 身体を起こした莉音の濡れた唇に唇を重ねて、舌を絡め合わせる。
 僕の膝の上に乗り、向かい合わせで座るようなかっこうになった莉音のなめらかな肌の上を、ゆっくりと指先を滑らせて触れていく。
 自分の我慢も試すことにはなるけど、わざとじっくりと時間をかけて、全身に触っていく。
「あ……一真くん……」
 その甘い声は僕を興奮させる魔法だ。
 薄くて補正機能なんて全く持ち合わせていない、ただただ莉音を淫らに美しく魅せるためにあるブラごと、胸の膨らみを手のひらに包みこみ、最初はそっと指先を動かしてその肌の感触を確かめて、それから指に力を入れて揉む。
 薄いチュールレース越しにその先端が固くなっていることが手のひらに感じられ、そしてそこを爪の先で引っかくと、莉音は切なげな声を上げた。
「あっ……あ……」
 莉音の腰が揺らめき、僕の股間にすり寄るけど、そこはまだ我慢。
「早く、挿れたいよぉ……」
「まだだってば」
 と、僕と莉音の身体の場所を入れ替えて、莉音をベッドに寝かせる。
 その間にブラの背中のリボンをほどいてそれを剥ぎ取った。
 そんな些細な動きにもいちいちぷるんと揺れるそこに唇を寄せ、舌先でその先端を転がす。
「んん……あっあっ…あ……」
 その膨らみは僕の両手の中でふわふわと柔らかく自在に形を変え、そしてその先端だけはぴんと固く存在を主張する。
 柔らかさと弾力、大きさ、そのすべてが、
「……ほんとヤバい」
「んん?」
 もともとはそんなに性に対して興味関心があるわけでもない、いわゆる草食系男子だと自分で思っていたし、今までも恋人という人だったりそれに近い人っていうのは何度かあったけど、こんなに……莉音に対してみたいに、欲しいって思ったことはあまり覚えがない。
 だけど。
「ああ……っ……!」
 するすると手を滑らせて、小さなショーツの上へと指先を移動する。
 僕を受け入れるためにあるそこは、ショーツからも透けてわかるくらいにもうすっかり濡れていた。
「ねえ、これ脱いで」
「脱がせて?」
 くすくすとかわいらしい笑い声は僕を煽りたてる。
 白い小さなショーツに指をかけてそっと下におろして、脚から引き抜く。
 莉音は脚を開いて、そこを僕に見せつける。
「ね……」
 莉音が何かを言う前にそこに指を這わせて唇を寄せた。
「あっ……ああっ!」
 小さな花びらをかき分けると、愛液がとろとろと溢れる。
 それを舐めて吸い上げると、莉音は悲鳴のような声を上げた。
 僕は中指を蜜壺の中へ挿入して、中の粘膜を撫でながら出し入れすると、とぷんと音を立てて透明な蜜がこぼれ落ちた。
 紅く色づいて存在を主張する小さな蕾を舌先で転がして口に含む。
「ふぁ…っ……あ……すごい、気持ちいい…っ……」
「これ、好きなんだろ?」
「んっ…すき、すごい…っ……」
 見上げると荒い呼吸に合わせて上下に揺れるふたつの膨らみと、その間からうっとりとガーネットの瞳を細めてこちらを見下ろす莉音が目に入る。
 僕と目が合うと、莉音はその柔らかさを見せつけるように自分で乳房を揉み、そしてその先端を摘んで微笑んだ。
「あ……すっごい、気持ちいいよぉ、一真くん……」
「そろそろ、いい?」
「うん、ずっとさっきから、いいよ」
 また深く唇を重ねて、開いたままの莉音の脚の間に自分の下半身を押し込む。
「んん……はぁ…っ……あ……」
 柔らかくまとわりつく襞を押しのけて奥深くまで挿入し、そしてギリギリまで腰を引いて、それをゆっくりと繰り返す。
「あっあ……あ……」
 自分も焦らすことになるんだけど、出来るだけゆっくりと、莉音が我慢できなくなるくらいまで。
「あん、やだぁ、焦らさないで……」
 あっと言う間だったな、なんて思いながら、莉音を突き上げるスピードを上げていく。
「あっ…いい……いいよぉ……もっと、突いてっ……」
 僕の動きに合わせて目の前で揺れる胸の膨らみを両手で掴んで揉みながら、抽送を繰り返すと、莉音の表情が変わってくる。
「あっ…も、だめ、いく……いくっ……いっちゃう……!」
 ぎゅっと目を閉じて、でも唇はかすかに微笑んでいる、そんな表情でのけ反り、僕を包み込んだ部分は僕自身を締め付けてその中の熱を放出させようとうごめく。
 その熱さにくらくらと目まいがするほど、そのまますべてを放ってしまいたくなるけど、ぐっと堪える。
「……は……一真くん……すっごい、気持ちい……」
「まだ、出してないけど?」
「あたしが、する……」
 莉音はゆるりと起き上がり、僕の上に跨る。
 ぐりぐりと腰を揺らされると、莉音の中深い部分を貫いてそこをかき回しているような感覚になる。
「…っく……莉音、それヤバいから」
「あたしも、気持ちいいよ……一真くんが、中で動いてる…っ……」
 莉音にされるままになっているのが耐えられなくなって、下から激しく突き上げた。
「ああっ…あっ…あっ……や……すごいっ……」
 莉音の腰は僕の上でリズミカルにグラインドする。
「もう無理……いくっ……莉音……!」
「いって……なかで出してっ……あああ…っ……!」
 跳ね上がる莉音の身体と同じく莉音の中も狂おしく僕を締め上げて、僕はその中にすべての精液を放出した。
「あ……はぁ……」
「は……莉音、激しすぎ……」
「……そういうの、好きでしょ?」
 と、くすくす笑う莉音から身体を離すと、花びらの間から白濁した精液が零れた。
「あー、もったいない」
「……そういう言い方はどうかと思うんだ」
「だって全部吸収したいもの」
 と言いながらも、どこか楽しそうにくすくすと笑い声をたてる。
「やっぱり一真くん、好き」
「……お前はほんとストレートだな」
 僕はそんなふうには気持ちを伝えることは難しいけど。
 それでも、莉音でなければこんなふうにならないんだ。
 言葉で伝えるのは照れくさくて、僕はただそのかわいらしい笑い声を発する唇を自分の唇でふさいだ。